ノルウェーのホーコン国王がオスロの王宮で公式晩餐会「ストーティング・スミッダグ」を開催した。これは国会議員を招いて行われるもので、コロナ禍中を除き1906年から毎年行われている伝統あるもの。9月に即位したばかりのホーコン8世国王がこの晩餐会のホストを務めるのは初。国王の第1子で未来の女王である、イングリッド・アレクサンドラ皇太子も出席し、皇太子になって初めてのティアラ姿を披露した。国王の妻で皇太子の母であるメッテ=マリット王妃の姿はなかった。王妃は6月に受けた肺移植手術後、公務を休んで療養。リハビリを続けている。
王太子はホーコン国王、祖母のソニア王妃とともに会場に登場。エジプト生まれのブランド「マーマー・ハリム」のパープルのドレス姿を披露した。髪には、ドレスと同じ色合いが美しいアメジストのティアラが輝いていた。このティアラはソニア王妃が亡き夫、ハーラル5世前国王から60歳の誕生日にプレゼントされたもの。ネックレスとしても着用できるユニークなティアラである。祖父としてもロールモデルとしても前国王を敬愛していたことで知られる王太子。記念すべき晩餐会には、祖父にゆかりのあるティアラを選びたかったもよう。
ソニア王妃はこのティアラを長年愛用。国賓を迎えるときなど重要な場所で着けてきたが、2004年に義理の娘であるメッテ=マリット王妃に贈った。イングリッド・アレクサンドラ王太子を出産したことを記念、祝福するためだった。2010年、スウェーデンのヴィクトリア王太子の結婚式が行われたときには、ソニア王妃の実の娘であるマッタ・ルイーゼ王女がこのティアラを借りて出席していた。
今回の晩餐会にはソニア王妃も出席。息子であるホーコン8世国王がスピーチで「今夜、父がいないのを寂しく思います」とハーラル5世前国王を偲ぶのを見守っていた。ホーコン国王は「きっと私だけではないでしょう。ここは父の舞台でした」「ご存じのとおり父はユーモアのセンスに溢れ、的確なコメントと絶妙なタイミングで人を笑わせました。しばしば親父ギャグも披露していました」とジョークを交えて語り、まさに父譲りのユーモアのセンスを見せていた。
イングリッド・アレクサンドラ王太子は、9月に行われた国会開会式にも出席。メッテ=マリット王妃の不在を埋め、王太子としてだけではなくロイヤルレディの代表としても存在感を発揮している。ちなみに王太子は間もなくオーストラリアへ。母の肺移植手術や祖父の逝去で中断していた留学生活を再開する。一部のロイヤルファンからは王太子がワーキングロイヤルのスタメンから外れることの影響を心配する声も上がっているが、王太子にとって留学の続行は有意義で喜ばしいこと。どんなキャンパスライフを送るのか、続報を楽しみに待ちたい。
















